戸建て風呂無し便所無し

不便なくらいが丁度いい事もある

突然の訪問者🐈‍⬛ 後記

その後の風景

すっかり仲良し。父が寝たらクロも寝る。

起きたらまた撫でて貰う。

この感じ、良い。

あんなに嫌がってた母もすっかり猫派に😂

「まんず賢いんだよ〜、言ってる事分かるんだよねぇ〜」

な毎日。

そして福猫クロ丸。

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結局、父はクロ丸と四年過ごして今年亡くなった。

きっと楽しんでくれただろう。

 

今は母と一番の仲良し。

すでに母のお世話をしているのかもしれないね😙

 

突然の訪問者🐈‍⬛ 4

さて、まずは入院中の母親へお知らせしなくては。

右ヒザの手術が終わったという電話が来たので、あの猫を家に入れる事にしたとお話してみたら…。

「わいはぁー💦まねまねまね!家の中どうなるのさ!まいねよ!」

津軽弁・ニュアンスで御理解願う)

 

ヨシ、許可は貰った😏

 

さて、そして父親の方は。

今まで毎日自分で作っていた大好きなネスカフェのインスタントコーヒーも、母が入院して以来すっかりやめてしまい、トイレに行った後もズボンのファスナー開けたまま、トイレを見にいくと周りに飛び散った跡が😓

一日中グッタリとソファに座って何を見るわけでもなくただテレビを見ていた。

その様子は猫を入れるタイミングで買ったペット用カメラに映っていて、正直、猫よりも父親の様子を見るためのカメラといってもいいほど助かった。

と同時に見るのも辛い事でもあったね😓

 

さて、クロ丸効果は如何に!

もう素晴らしい!偉いよクロ丸!

まだ慣れてないのでケージに入れた状態なのだが、ケージまで歩いていって、

「にゃんこ〜、にゃんこ〜、ヨシヨシヨシ」

とずっと声をかけてケージの隙間から頭撫でたり背中撫でたり。

ヨッと起き上がり台所へ行きコーヒーを。

朝用意しておいたお菓子を開けて食べながら。

時にはケージからクロ丸を出して勝手にお菓子を分けたり。

ホントは良くないんだけどね。

 

その時の画像が残ってた。(ペットカメラ画像)

 

こうして始まった猫との暮らしだが、我が家はクロ丸にとってまだまだ未知の世界。

トイレも一発で覚えて、ホントに賢いのだが、時々父親に部屋の戸を閉められてしまいパニックになってトイレに行けず階段の下とか廊下の隅でオシッコをしてしまう事があった。

環境が変わったせいでウンチもゆるゆるで大急ぎでプランターの中にしてしまったり。

普段は可愛がってるのに、痴呆のせいで知らない猫が入ってきたと勘違いしてしまい、

「こったらだネゴ!なげでまれ!」

「あっちゃ行げ!」

と大声で怒鳴りながら足で猫を追い払おうとしたり。

クロはクロで驚いてまた逃げるし😓

父を落ち着かせ、汚れた床を掃除してビチャビチャの座布団を捨てたり。

これは母が退院するまで続いたな。

 

そしてそのクロ丸。

手術前の発情期でまぁとにかく外に出たくて出たくて😩

出たら出たで大声でアピールアピール💦

仕方ないので私が居る時は出して、野良の頃のように帰りを待ち、手術までの2週間、その間に子供が出来ないかだけが心配だったな😅

 

その後、二月半ばにクロ丸の避妊手術、四月になり母の両膝の手術が終わり、ようやく家族が揃った。

母が帰ってきた事もあり久々にトラクターに乗れるほど元気になった父😂

 

その頃にはクロ丸は粗相も無くケージも必要無いほど我が家に慣れていた。

やっぱさ、飼い猫だったんじゃない?

ま、もううちの家族だけどな😏

 

 

突然の訪問者🐈‍⬛ 3

作戦決行!

とはいえ…

 

これホントに野良猫か?という疑問も残る。

色々調べてみると、とりあえず首輪を着けてみて様子を見るという方法があるそうだ。

もし飼い主がいるなら、

「まぁ!ウチのニャンちゃんになんてことを!😤」

となり、首輪は外される。

他には、首輪にコチラの連絡先を書いたお手紙を付けて返事を待つという方法もあった。

 

じゃあまずは首輪だね。

ダイソーで首輪を買いウチでお世話しつつ様子をみる。

そうそう、首輪も呆気なく付けることが出来た。

やっぱ飼い猫か?

立場的には今も野良猫なのだが、

 

朝起きると勝手口の前でオープン前の餌待ち。

待たせてスマン。

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そして朝食。
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昼休みに帰ると定位置で待機。
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そんなこんなで首輪については何の反応も無く、一月も終わり二月半ば。

もういいべ。

 

家の中にはまだ入れてないが、ウチの近所では昔から外飼いの犬猫が大半なので、ご近所からはもう〇〇さんのネコとして見られるくらいになっていた😅

 

まずは病院で検査。

その為にはカゴが必要。

 

カゴに入らない問題

 

話によると、無理に入れようとすると脚を突っ張ったり引っ掻いたりでコレがなかなか大変らしい。

 

いや、簡単だった😶💦

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中にエサ入れてみたらアッサリと😂

やっぱ飼い猫か?🤔

 

診察の結果、病気も無く、推定年齢は一才半くらいだそうだ。

後日避妊手術をする手続きをしてその日は帰宅。

 

名前は『クロ丸』

命名・次男

診察券の番号は『960』やるじゃないか院長😏

 

いきなりの病院で疲れたのか帰りに買ったベッドでグッタリしてたが、この日の夜からが大変だった😩

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次回予告

 

母への報告。

父激怒。

クロ丸、恋の季節

 

の三本です。

 

 

 

突然の訪問者🐈‍⬛ 2

明けましておめでとうございます。

2020年元旦。

 

そうだ!ブリ大根!

外へ出て見ると皿は空っぽ。

よほど腹減ってたんだな。

 

またブリ大根を置いてみた。

 

その日の午後、また弱々しい鳴き声で歩いて来た。

「ほ〜れ、食べれ〜」

「………」

 

どうやら見られてると食べづらいタイプのようだ。

 

終わった頃に見にいくと完食。

正確にいうと大根のみ完食。

やはりブリは「むっつい」のだろう。

そして居ない。

 

こうして正月休みの四日間は一匹の猫との時間を過ごし、新年度の仕事が始まった。

 

別に飼い猫でもなく、どこかで飼われてるのかも分からないあの猫。

このまままた別な家で世話してくれるだろう…

人間の気まぐれでエサを与えてはいけないというし…

猫を飼った事もない我が家にはその準備も無いし…

でもなぁ。

気づくと妻も子供達も無意識に窓の外を見渡していた。

もちろん私も。

 

 

ペットセラピーってどう?

 

80過ぎた父親に数年前から痴呆の症状が出ていて、まぁ母もいるので日常的な問題は無いのだが、その母が一月末から膝の手術で1ヶ月以上入院生活になるのが決まっていた。

さて問題はその間父をどうするか。

幸い近所の仲良いおばさんが父の様子を見てくれる事にはなっていて、私も昼休みに一度帰って様子を見る事にした。

 

そして一つの考えが。

いわゆるペットセラピーというもの。

もしも、あの猫が遊び相手になってくれたら治療とまではいかなくとも多少の効果があるのではないか🤔

 

それとなく妻に猫のことを相談してみる。

 

「飼うのは全然良いんだけどさ、お母さん動物ダメでしょ😓」

 

そう。

母は金魚やインコならいいが犬猫の類はダメ。

アレルギーがあるわけでは無いが、動物の寿命の事もあり死んでしまうのを見るのが辛いらしい。

でも、私が生まれる前、姉がまだ小さい頃は猫がいて、姉は鍋の中に産まれた子猫を詰めて遊んでいたそうだ。(それもどうかとは思う)

 

そんなやりとりが数週間、その間にもあの黒猫は我が家を訪れていて、時にはのんびり寝転がって昼寝するくらいになっていた。

 

座布団とザルを置いてみた。

座布団が良いようだ。

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そしてこんな状態に。

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なんというか…コレ、野良猫?😶

この様子は当時Instagramにもあげていたのだが、見た友人も、

「これ野良?てかもう飼うしかないでしょ😂」

という反応だった。

 

よし飼うぞ!

母の方はなんとかする💦

 

幸いこの年はかなりの小雪で、雪もなく一月に地面が乾いてるほど天気続き。

それも味方して外で世話するのも苦にならなかった。

 

昼休みと仕事終わりの帰宅後、勝手口にエサと水を置いて、空になったらまた。という生活が始まった。

父の世話か猫の世話か分からない状態。

 

そして一月二十日。

母入院。

 

いざ、作戦決行!

 

 

突然の訪問者🐈‍⬛

2019年12月31日。

前日に年内の仕事を終えて、今日は朝からノンビリ酒でも…とはいかず、母親に言われるまま正月の準備をしていた昼過ぎ。

ふと外を見るとまだ若いように見える黒猫が小雪が降る中を歩いていた。

都会のようにやれ保健所だの地域猫だのという習慣もルールも浸透していない田舎なので野良猫は然程珍しくも無いのだが…

ちょっと気になった。

「黒猫かぁ、寒そうだな。」

試しに外へ。

台所から煮干しを数匹持って。

逃げるでもなく威嚇するでもなく、コチラの様子を見ている。

 

煮干し投入、食べる。

再び投入、また食べる。

寒い、やっぱ戻ろう。

持ってきた煮干しをそこらにばら撒いて家へ戻る。

居間から様子を見るとあっという間に食べ終わり、雨宿りするように勝手口の前に座った。

実際の画像

首輪は無く、見たところメスのような顔立ち。

今日は特に予定も無いし、ちょっと暇つぶしに寒さ避けでも用意してやろう。

 

といってもリンゴ箱にタオルをカーテン代わりにした即席の小屋。

実にお粗末だが、私が準備してる間は数メートル離れて様子を見ていて、家に入るとすぐに箱の周りを嗅ぎながらウロウロ。

そしてすんなり中へ😶

妙に人慣れしてるね?

ひょっとして飼い猫?

脱走して帰り道分からなくなった?

 

年越しの準備に追われ、気づくと箱の中には猫は居らず、でも何となくまた来るような気がしてたまたま作っていたブリ大根を皿に入れて置いておいた。

 

そして翌朝、

2020年元旦を迎えた。

 

 

うん、アンタのそういうトコだと思うよ😓 3

「最初はさぁ、餅つき大会の話がでたんだけどね」

この学校では毎年米作り体験で作った餅米を使って餅つき大会をしている。

しかしそれは一年生の頃一度やったきり。

コロナ自粛が三年、それ以降も食べ物を扱うイベントはほとんど中止となっていた。

それと、毎回町内各所から借りている臼と杵もだいぶ古くなり木屑が混入する事もありほとんど使えない状態になっていた。

恐らく彼女はそういう事情は知らないので、また何処かから借りようと思っていた様子。

 

続けて、

「でもさぁ、借りれば借りたで洗ったり返しに行ったりで後片付け大変だし…」

「あぁ〜確かにねぇ、重いしな。ウチの臼と杵も大会の時貸してたんだけど大変だったよ」

 

「えっ⁈なに、道具持ってるの⁈じゃあ…」

 

 

 

その晩、妻と晩御飯食べながら参観日の話をしていた。

「でさ、ちょうど〇〇のママが居たからレクの話になってさ」

妻「お、まさかまた何か言った?💦」

「いやぁ、なかなか良かったわ😂」

妻「何がよ💦」

ここまでの餅つきについての経緯を説明したあと

「ウチに臼と杵あるよっていったらさ、」

妻「貸してって?」

「な、そう思うよな😓フツーはな」

妻「それ以外なく無い?」

「な、そう思うよな😓」

妻「早く!😂」

 

「なに、道具持ってんの⁈」

私はてっきり「じゃあ貸して貰えば良かったね💦」だと思ってたのだが、彼女の口から出た言葉は、

 

「じゃあ、洗って返さなくて良いんじゃん!」

 

妻「アァ〜😩やっちまったな!」

 

「ナァ〜ニィ〜だよな😂」

 

妻「そーいうトコだよな😓」

 

「な、そういうトコよ。もし貸したとしても別に洗わなくて良いよっては言うけどさ😩」

 

 

ホント、そういうトコだと思うよ😓

 

 

というお話。

うん、アンタのそういうトコだと思うよ😓 2

学年懇談会が始まり、担任の先生から議題の説明がされた時、

「はいっ!」

冒頭のあの言葉が発せられた。

 

おぉ〜マジか…

ホントに言ったわ😩

 

彼女が言い終わった所で、私も負けないくらい指先揃えて挙手🙋そして発言。

 

「はい発言よろしいでしょうか?先程の総会であったとおり会長職は降りましたが新会長へ引き続きを兼ねて副会長をする事が決まっておりまして本日は参加者が少ないものの今現在30数人の生徒の父兄がいる中で私が学年委員を兼任してまでやる必要は無いと思います。他の方と相談してどんどん揉めていただいて最適な人を決めて頂きたいのでこの件はお断りします」

 

2年間の会長職の経験もあったか、私の口からはさもそれっぽい言葉がつらつらと出てきた。

彼女は黙ったまま何も言い返さず、彼女の後ろに座っていた別の母親は私を見て小さく頷いていた。

 

数分後、他の方が学年委員長に決定し、そこからは連絡先を交換したりスムーズに進行してその日は予定時間内に終了する事が出来た。

 

後日。

 

そこから一カ月程経ち、運動会も終わりPTA役員や先生を含めての懇親会が行われた。

その場で、あの日彼女の後ろに座っていた母親にあの時の事について聞いてみた。

その人は私と共にPTAの役員をやって来た人ではあるが、特に親しい訳でもなく、しっかりとした中立な立場にある人。

「あれさ、ちょっとキツかった?」

「あぁ😂あれね、あれで正解👍」

「マジか」

「あれくらい言わないと分からない人だから」

そこに横から入ってきたママさんが、

「なに?あの人?あの人さぁ😓」

聞くとこの2人はそれぞれ上の子が彼女の上の子と一緒だったそうで、まぁ出るわ出るわ、私が知らないだけでママ同士ではちょっと有名な方だったようで。

正直、もうちょっとちゃんとした人だと思っていたのでショックもあったけど、人間分からんなぁという話だらけだった😓

 

それからまた1ヶ月

参観日。

妻の都合がつかず代打オレ。

教室に着く。

周りを見渡してもあの彼女が居ない。

彼女が…と言うと気持ち悪いが、決して恋心ではなく、あの日以来もはや動物観察のような気持ちであの母親が来るのを待っていた。

 

授業の途中、廊下に居るのが見えた。

心の中では

「来たっ!」

である。

その晩、妻に言ったら軽めに怒られたが、もはや彼女は私の観察対象になってしまった。

 

さて、今日はどんな話が出てくるのだろう😏

 

授業が終わり廊下に出ると丁度目が合ったので、

声を掛けた。

「学年レク、決まった?」

無難な入りである。

 

「うん、皆んなでケーキ作りする事になってさ」

「おぉ、良いね。じゃあクリスマス近くか」

「そうそう、冬休みに入る前あたり」

 

良い、非常にスムーズ。

前回のことも然程気にしてないようだ。

 

と、一安心したあたりで彼女がケーキ作りに至る経緯を話し始めた。