この町の漁港を過ぎた先の長い坂道を上ると、右側の海沿いに降りていく細い道がある。
その道の先にあるのが岡崎海岸という海水浴場。
日本海側特有のゴツゴツとした岩場の海水浴場。
ココが私のアナザー…
初めて行ったのは1982年の夏休み。
初めてのキャンプ。
そしてここが約二十年に渡り、ほぼ毎年訪れる事になる大事な場所となった。
初めは両親と、やがて中学校の同級生、高校の同級生、バンド仲間と、そして仲良くなった女の子と。
とにかく夏になるとココへ行くのが当たり前のようになっていた。
ここは潜ればすぐにサザエやウニ・アワビが獲れて、(もちろん当時から違法ではあったのだが)子供らが遊びで獲ってその場で数個食べるぶんには巡回に来た警察官も黙認するくらいの大らかな時代だった。
そんなユルくのどかな80年代。
やがて、二つあった海の家的な商店は無くなり、店先にあった涼しい桟敷も無くなり、子供用に作られた海水プールは塗料が剥げ、シャワー等の施設は寂れ。
毎年テントを張っていた場所も長い雑草に埋もれてもう使えなくなっていた。
さらにやがて、90年代に入ると、もう一つの道から入れる場所に立派なシャワー室やトイレ、駐車場が新たに作られ、歩道もキレイにアスファルトで整地され再びレジャー客で賑わうようになった。
その頃はさすがに密漁も厳しくなり潜りはしなかったが、私達にとっては相変わらず楽しい海水浴兼キャンプ場だった。
そして現在。
はて、どうなってるのだろうか。
気になって調べてみるとそれなりに人は来ているようだ。
YouTubeに面白い動画があった。
https://youtu.be/ie7JW7OdfnY?si=6P7p20C0D-yF70ss
空から見る懐かしい海。
赤い屋根が新しいシャワー施設と、駐車場。
中央の白い砂利部分がむかしの海水浴場。
遠浅でカニや小魚が獲れる。
歩道沿いにはおじちゃんおばちゃんの店があってかき氷やラーメンも食べられた。
建物がある右側、空き地の部分がテント…
あら?なんかキレイに整地されてるっぽい?
そしてこの岩場が侵食して出来た狭くて深い場所。
ここがサイコー。
岩の上から飛び込んだり、潜るとウニがビッシリ。
コンクリートで囲まれた子供用海水プール。あまり行かないのでちょっとアウェイな感じがしたなぁ。
たしかこの岩の上に小さい鳥居や祠があったような。
それと、ちょっと怖い話があるらしい…
ん〜、こうして見ていくと色々と思い出すね。
ワクワクも、怖い夜の出来事も、青くさいドキドキも。
そうだ、とにかく日本海に沈む夕陽を見るならココ!
沈む瞬間、『ジュッ』って音が鳴るとか鳴らないとか。
ホント、今はどうなってるんだろうか。
山は猿と熊だらけだし、今年はココに行ってみようか🤔